19世紀後半は、フランス絵画の輝ける時代でした。今日、世界中で親しまれているモネ、ピサロ、シスレー、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌら印象派とポスト印象派の画家たちは、その革新性ゆえに当時の主流であったサロン(官展)から正当な評価を受けることができず、困難な状況の中で制作・発表を続けざるをえませんでした。しかし、彼らの苦闘の末の勝利こそが、市民社会における新たな絵画のあり方を決定づけ、豊穣な絵画の展開を促して20世紀への扉を開いたのでした。
本展では、国内各地に所蔵される印象派の名画を中心に、同時代のサロンで活躍した画家の作品、世紀末のパリで黄金期を迎えた石版画ポスターの代表作、絵画のあり方にも大きな影響を与えた草創期の写真、さらに万博関連資料やパリ・コミューンの風刺画など貴重な作品・資料、あわせて約180点が展示します。印象派の時代への旅を楽しみながら、忘れがたい名画に逢いに是非お出かけください。
会期
2002.10.12 [土] - 11.24 [日]
休館日
会期中は全日開館
開館時間
10:00~17:30 (入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般1,100円(880円)、大高生880円(710円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
主催
埼玉県立近代美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
後援
外務省、フランス大使館